電験3種 取得者の任務

建物の設備機器は、その機能維持のために定期的な保全(清掃、点検、消耗部品の取替え等)を続けることにより、その機器の持つ寿命まで支障なく使うことができます。


このような保全のあり方を予防保全(PM:プリベンテイブメンテナンス)といいます。


しかし、全ての設備機器を予防保全するというのは、労力、金額等の面から無駄であることもあります。


例えば照明器具ですが、手間ひまかけて予防保全するより、点灯しなくなった時取り替えればいい訳です。


こういう保全のあり方を事後保全といいます。


電気設備の事後保全

機器がもつその機能を果たせなくなってから修理をしたり、取り替えたりするのを事後保全といいます。

日常よく発生する電気設備の事後保全の例


電球や蛍光管の取り替え

事後保全の最たるものがこの作業です。
ビル等の設備管理にたずさわっていると、球の取り替え作業は結構多いものです。
それもそのはず、電球や蛍光管の寿命は、それぞれ1500時間〜7000時間程度ですが、毎日15時間点灯すると仮定すると、電球は100日、蛍光管は500日程度で切れる計算となります。
例えば、1つのビルで電球が500個、蛍光管が2000本あるとすると、電球は毎日5個、蛍光管は4本取り替えなければならない勘定となります。
蛍光管はグロースタート用やラビッドスタート用等があり、天井照明は、点灯管のないラビッドスタート形ですので、蛍光管にはFLRと表示されているものを使います。
また、非常口灯や看板灯等は、一般に点灯管のあるグロースタート形などが使われます。

機器、配線の絶縁不良

自然条件や経年劣化、雨水の浸入等により、機器や配線の絶縁が低下し、漏電ブレーカー(ELB)が動作して部分停電となることがあります。この場合、絶縁抵抗計により、どの箇所が絶縁不良であるのかを調べることになります。絶縁不良の箇所は、回路を細分化してメガで測定して不良回路を見つけだします。
機器の場合はわりあいと簡単に不良機器を特定できますが、やっかいなのは例えば、天井照明の蛍光灯でしょう。天井照明は1つの回路に、5〜10台の器具が接続されていますのでどの器具が悪いかを特定するには、器具への配線をはずしたりして調べる事になり少し手間がかかるものです。

このように、電気主任技術者は、建物の電気設備の停電を防止するため、定期点検や予防保全が大切な任務となるでしょう。


電験3種の仕事とは TOP 電気主任技術者が行う工事の計画、監督